いじめのこと。①

アルバイト先での横領事件を対応してから約1年が過ぎた。T経理担当者(当時は契約社員、現在は正社員)が新しい就職先を紹介してほしいと頼ってきたのが「面倒の始まり」だった。宿直のアルバイトの私が対応することではないのは明白だが、義侠心を抑え込むほど大人になっていなかった自分の甘さが原因なので仕方なし。。
 
 
頼られたのは昨年3月初旬。4月には正社員になると聞いていたので、事情を聴くと、前所長が文部科学省直轄の独立行政法人 国立青少年教育振興機構 (niye.go.jp)補助金を横領している事実(実際は7年間、8年目も交付が決定していた)を5年半前から知っていて、何度もやめるように進言していたが、取り合ってもらえず、もう精神的に耐えられないからだとのいう。
 
 
T前所長はパワハラ所長と噂されるほど高圧的に怒号を飛ばす60歳だった。所長に就任してから、20数名は辞めていったと聞いたことがあったが納得できる。私との関係は、弊社商品であるヤマビルよけスプレーをわざわざ買いに来てくれるお客さんとしてはじまった。数年前から宿直のアルバイトに来てくれないかと打診を受けていて、その打診から1年以上経ち、2年前の3月に正式に依頼され、4月から宿直のアルバイトがはじまったという経緯。当時、弊社は詐欺事件に巻き込まれて経営困難状態だった。苦渋の決断の末、従業員を解雇、事務所も自宅に移転させるなど、徹底的に経費削減に取り組んでいた。役員報酬も削減対象と決めて報酬なし。アルバイトで稼ぐ社長となる判断をした。経営者としてはみっともない限りだが、ようやく認知されるようになった自社開発商品を手放すこともできず、経営安定を優先させることにした。まさか、私が恥をさらしながら生きることを選択しているとき、T前所長が私を中学校の元体育教師に仕立て上げ、横領書類に使用しているとは思いもしなかった。
 
 
T経理担当者が前所長の横領を知りながら過ぎた5年半、Y市の野外教育施設YSSの家は、指定管理制度で運営されていた。超有名出版社のグループ会社SSP、球団の運営ができるほどの経済規模のホールディングカンパニーに属するグループ会社SZが受託しているのだが、経理担当者が、SSPのO支社長(現在は退職)にも報告したが取り合ってもらえず、Y市役所にも手紙を書いたが取り合ってもらえず、SZの担当者に報告しても取り合ってもらえず、、、という理解に苦しむ経緯があったそうだ。かなり思い詰めていたので嘘ではないと判断して、ならばということで、当時の副所長だった現所長(SZ社員)にその事実を伝え、知っているかいないかを確認。知らなかったということを確認した。Sホールディングスのコンプライアンス部に相談することを提案されたが、2年前に担当部長に横領の事実を伝えても対応していない事実があるため、T経理担当者の心労を尊重して、一策を講じることにした。


ふたりをM県警本庁に連れて行き、T経理担当者が集めていたT前所長の横領をしていると判断できる証拠書類をみせて、どんな罪になるかを質問した。捜査2課の担当者は、「私文書偽造と詐欺横領です」と教えてくれたので、その旨をコンプライアンス部に連絡するように当時のI副所長に指示。これでSZは前回のようなもみ消しはできない。数日後、Sホールディングのコンプライアンス部長が弁護士を引き連れて来所。T経理担当者が横領証拠書類を渡し、社内協議のうえ、SZ取締役人事部長が担当となり、包囲網がつくられ、T前所長は呼び出された。多少抵抗したようだが、前所長は横領を認め、懲戒解雇となった。(このやり取りはもっと深める)※実名報道なし、横領した税金を返納したかの確認など。SZのマスコミ対応、SZの隠ぺい体質


T経理担当者の心労を尊重するためとはいえ、一策を講じた責任として、内部告発者としてさらされることことが容易に想像できたI副所長とT経理担当者の身代わりになることは覚悟していた。SZの役員や担当部長が来所するたびに怒鳴りつけて、私がリーダーだと誇示することで無事ヒール役と認識され、ふたりは無事おさまるべき役職に。コロナの影響で宿直業務がなくなり、しばらく施設に行かないうちに、会社と結託したI新所長とT経理担当者、あほな職員の横やりでずいぶん居辛くなったが、宿泊者の困りごとに対応する宿直というお役目は、他の職員と接点がなくてもこなせる業務なので、「あほは放っておく精神」でやり続けた。やはり組織での仕事は人間関係が最大のストレスになると実感。
 
この時も、私に対するSZからの礼の言葉すらなかった。迷惑甚だしい存在として頭角を現してしまっただけだったようだ。3月末に辞めていった若者が後日、「SZの専務さんは来所するといつも私とどんな話をするんだ?」と聞かれましたと教えてくれた。SZの西日本最高責任者が、こそこそとそんなことを聞いているような会社だから、今回のことも合点がいく。「いやー、○○さん、今回、あなたのおかげで私たちが気付くことができなかった不正をみつけることができました。ありがとうございました。金一封を差し上げます」ぐらいのことを言えるぐらいでないと組織が浄化するはずがない。もう完全に時代遅れの統治システムだ。大手企業って、立派な会社じゃなくて、弁護士を使って、ごまかしがうまいだけなんじゃないかと思ってしまう。検索すると他にもいろんな不正をしている。内部告発を手助けしたものがいづらくなる、いじめを隠蔽する会社なんか辞めたほうがいいに決まっているが、思い出の詰まった大好きな施設だっただけに残念でならない。
 
 
 
 
今日はここまで。